小児整形
子どもたちの骨や靭帯は大人に比べて非常に柔らかい状態で外力に対し“大人が思う以上に傷つきやすい”ものです。
『大人が思うチョットした子どものケガ』が予想以上の大ケガ(単なる捻挫のつもりが靭帯断裂や剥離骨折)である事が多々あり、また医師に受診する事なく様子を見ているうちに数週間が経過し、症状が治らない(骨折や靭帯断裂したまま)のでいよいよ整形外科受診となり、すでに後遺症状態である事も見受けられます。
また、幼少期より懸命にスポーツをしているお子さんは痛くても症状を隠してプレーをし続け、いよいよ我慢できなくなり受診する事例も多く有ります。
子供たちの身体は大人とは違う事、大人が思う以上に負担のかかる行為をしている事を念頭に入れ、診察•治療を進める必要があります。
また、子どもの場合、稀に先天疾患がありますが、「成長」を見込んで治療する必要があります。
そのため、整形外科疾患の中でも小児整形外科疾患を診るには、それぞれの疾患について大人の疾患とは異なる専門知識が必要です。
当院は成長過程であることを踏まえ治療法を検討します。後遺症を残さないように配慮し、疾患に対して最適な治療を行います。
特に骨折(骨端性損傷など)を早期に対応し、十分に治療しないと成長障害が生じる可能性があります。こどもは大人よりも、骨の形成が早いために早期の手術適用となることも稀ではなく、時に緊急手術の適用となります。